
結婚指輪と婚約指輪
「マリッジリング」の由来は色々な説がありますが、ヨーロッパでは古代ローマの時代の頃から婚約した男女の間で指輪を取り交わす習慣があり、男性からは女性にゴールドの指輪を、女性からは男性にカメオの指輪を贈っていいました。
その風習が広く伝え渡り、現在のエンゲージリング、マリッジリングになっていったのです。
また、古代ギリシャでは左手の薬指は心臓と直接「血が通っている」と信じられていたことから、結婚の時に新郎が花嫁の「左手の薬指」に指輪をはめる習慣が生まれたと言われています。
当時の婚約は今のような(愛を誓う)などといったロマンチックなものではなく夫婦間に生じる権利や義務などの約束事を確認する契約ごとでした。
婚約で花嫁を人質にするなど、一族安泰のための政略に使われたなごりで「鉄の輪」は足かせの意味だったとも言われています。
11~13世紀キリスト教が広まるとともに「神への契約のしるし」としての「指輪の交換」の儀式が生まれました。
その教えは「結婚により神と契約を結ぶことによって男女は生涯結ばれるのである」というもので、その儀式を見守るのが教会の役目となりました。
輪は「永遠のシンボル」であり、「超自然的な力が眠っている」と言われてきました。
二人の愛を守る神秘的な力があると信じられていたのでしょう。
指輪の素材も時が経つにつれ貴族を中心に「金」の結婚指輪が普及しましたが、身につけるのは外出の時だけで、家に帰ると鉄の指輪に替えていたそうです。
その後19世紀頃までは「金」は主流の金属でした。
19世紀中ごろそれまで主流だった「金」から「銀」に変わっていきます。
これは1854年にカトリック教会が「聖母原罪壊胎の教義主義」を出した事により結婚の神聖性と処女性が強調される事により女性が純白の衣装で結婚式に臨む習慣が急速に広がりました。
結婚=純白という考えから指輪も金より銀が好まれるようになったのです。
そして19世紀末「天国の貴金属」といわれる「プラチナ」がヨーロッパ、アメリカで装飾品として使われるようになりました。
その曇りない輝きと透き通るような白さから「純粋」という意味があてはまり、20世紀になると結婚・婚約指輪として多く使われるようになりました。
指輪に多く使われる「ダイヤモンド」は10億年の時間をかけて地球が作った装飾品です。
古くギリシャ語では「アマダス」と呼ばれ、その意味は「征服されざる石」と言われています。
何者にも傷つけられない、万物最高の硬さを物語っています。
15世紀半ばにオランダの宝石職人がダイヤモンドの粉でダイヤを磨くことを思いつき17世紀末に最高の輝きをもつ「ブリリアントカット」が発明されました。
ダイヤモンドにはまばゆい煌めきの中に天からの贈り物と人間の知恵の結晶が秘められているのです。
二人の愛が永遠のように、ダイヤモンドの輝きも永遠なのです。
文:PROPOSE 代表取締役 小原慎也








